◆ 伝灯奉告法要を迎えて    住職 杉山徳成
 

 平成二十七年一月十六日、京都本願寺での御正忌報恩講ご満座後、御影堂に於いてご門主様より『伝灯奉告法要についてのご消息』を発布いただき、平成二十八年及び二十九年に『伝灯奉告法要』を修行する旨をお治定いただきました。 
 伝灯奉告法要とは、この度二十五代本願寺住職に就任された専如門主を支え、「宗祖親鸞聖人が顕らかにされたお念仏の教えを、私たち門徒一同が後世にしっかり伝えさせていただきます」と誓う法要。消息とは、ご門主が儀式の節目に発令される指針方針です。
  また、来たるべき親鸞聖人ご誕生八五〇年、立教開宗八〇〇年慶讃法要も視野に入れ、宗門の更なる発展に向けて、諸活動を推進して参ります。
  専如門主は宗祖親鸞聖人血脈二十五代目にあたります。築地本願寺副住職新門として御在職中、平成二十一年六月十一日、氷見市聞乗寺親鸞聖人七五〇回忌法要に御親修をいただき、過疎対策へのご教示を賜りました。
  平成二十三年一月二十四日、埼玉組ご巡回では、会所となりました当寺院に来寺され、埼玉組各寺院住職より教化活動の報告を受け、都市開教への対応を聴取されました。
  首都圏への人口集中、従来の宗派基盤であった地方の過疎化、地方行政と同じ問題が当宗門にも大きく関わってきております。
  幼少の頃、寺の境内で遊び、祖父母や親が仏壇で手を合わせている姿を身近に感じていた方々が老齢になり、核家族化による文化伝統の薄れゆく世情に対応していかなければなりません。
  教化布教伝道が教団の要です。人材の育成教化、寺族中心の教団体制から、女性や一般門徒からの人材発掘等弾力的な対応が急務です。
  法要費、修復事業費より都市開教、過疎対策、人材養成、社会福祉関係を重点に無効十年間の予算編成で、二百億円余りの予算が作成されました。
  宗祖の『世の中安穏なれ、仏法ひろまれ』の御心をいただき、門信徒のご協力を頂戴し、身近に出来ることから取り組ませていただく年でありたいと思います。

 
◆ 「如月の華」を観て        坊守 杉山教子

 十月八日 浅草公会堂にて前進座特別公演 〜九條武子ものがたり〜「如月の華」が上演され、当寺から十七名で九條武子様の世界にご縁をいただきました。大正の三大美女と言われる武子様を演じられた今村文美様もとてもお綺麗で素晴らしく、又、共演者の方一人一人皆様個性豊かで好演されお芝居に引き込まれ、感動で胸が一杯!楽しく観劇出来、武子様の一生が良く理解出来ました。「疑獄事件」や「関東大震災」等リアルに表現されており震災の恐ろしさが実感出来ました。
 武子様は浄土真宗二十一代門主・ 明如上人の次女、又二十二代門主・鏡如上人(光端様)の妹君として生まれられ、鏡如上人のお裏方かず子様と共に仏教婦人会を創設し、又、かず子様亡き後、婦人会活動に力を注がれ女性の地位向上、仏教主義の女子大学(京都女子大学)の設立等々に尽力されました。大正十二年の関東大震災で被災されながらも、被災者救援に力をそそがれ「築地本願寺診療所」を設けたりと行動力には頭が下がります。その中で病に倒れ、生母や夫、兄、長屋の人々に見守られながら四十二歳の若さで往生されました。観劇を通して見守る私達もただ淋しく悲しい思いで一杯になりました。又、大正期の三大女流歌人(柳原白蓮・与謝野晶子・九條武子)といわれ歌文集(無憂華)に「おおいなる もののちからに ひかれゆく わがあしあとの おぼつかなしや」と歌われています。阿弥陀様の知恵と慈悲の光に照らされみ教えを拠り所として生きられた篤信な武子様・・・あらためて尊敬の念で一杯になりました。念仏に生かされる喜びを行動にてお示しいただき、私も私に出来る事、婦人会で出来る事を考え、何か行動に移さねば!と思った事です。武子様の歌文集 (無憂華) をひもどき又、毎年二月七日 武子様のご命日「如月忌」には是非一度婦人会の皆様とお参りしたく思って居ります。             合 掌     

 
◆ お寺が綺麗になりました

 毎年、皆様から頂いている門信徒会費。本山京都本願寺からの冥加金や寺院の営繕修理費、寺院発行の新聞等の印刷や郵送費など様々に活用させて頂いておりますが、今回、本堂と門信徒会館の畳の張り替え、地下一階から地上四階までの階段の絨毯張り替えを行いました。
  本堂や会館は、真新しい畳となり、鮮やかな緑色、井草の良い香りが心地よく、深呼吸をしたくなります。
  階段の絨毯は、赤からピンク色に変更。クッションもいれましたので、フカフカし足腰の負担が減るかもしれません。
  又、仏教壮年会と婦人会、有志の方々で二年に一回行う本堂と会館の障子の張り替えもしましたので、お寺の中が見違えるように綺麗になりました。
  障子の張り替えは、雨模様の寒い十一月末でしたので、二年後はもっと温かい頃行うことを話しあいました。次回のお手伝いお待ちしています。
  お寺は、住職や坊守の物ではなく、門信徒共有の施設であり財産です。そんなお寺を大切に、居心地の良い空間作りを心掛けたいものです。

 
◆ おじいちゃん、おばあちゃん出番ですよ!

 最近残念なことがありました。お寺へご法事でいらした方で「今日は孫が小さくてうるさいので置いてきました。」「孫が受験なので連れてきませんでした。」との事。お寺としては何とも残念です。
  冷静に考えると、葬儀や法事で大切な場に立ち会うということは、ご縁をつないで行くということなのです。子や孫に伝えるということは、自分も同じように送ってもらえるということなのです。
  法事にお参りしないことや葬儀に立ち会わないことは、仏縁が途切れるということです。強く言えば、次世代に?伝える?ことは私たちの使命だと思います。
  生きている人は皆、何らかの悩みを抱えています。『人生は苦なり』と二五〇〇年前にお釈迦様が説かれた通りです。
  決断の末、赤ちゃんを堕ろしてしまう人もいれば、辛い思いをして不妊治療をしても、子宝に恵まれない人もいます。子どもを授からないと親にはなれません。孫も然りです。
  頂いた尊い命を大切につないでゆかねばなりません。家族の命の灯、仏法の灯をリレーのようにつないで、家族の絆を結んで欲しいと切に願っています。

 
◆ 地域の子ども達がお寺訪問

 小学二年生の「町探検」と、中学生が中心に街を掃除しながら回る「ぐるっとくんクリーン大作戦」の方々が当寺を訪ねてくれました。 写真dsc02386坊守がお話ししました。 写真p1060886若坊守二年生の質問に答えました。

 
◆ バーベキュー大会初開催    副住職  杉山 智之

 聞乗寺子ども会では、一年を通じて様々な企画をたて、どうしたら、子どもたちが楽しんでお寺に来てくれるかを考え、試行錯誤しています。
  ご門徒さんとの会話の中で、「昔はお寺の子ども会が楽しかった」「子ども会でお経を覚えたんですよ」等々の思い出話を聞くことがあります。
  聞乗寺子ども会の参加者が、どこかでそのような会話をしてくれたら嬉しいのですが・・。
  そこで、今回は初めてバーベキューを取り入れてみました。とある研修会で、バーベキュー初級インストラクターの資格を取得し、その楽しさに目覚め、広めたいとの願いがあったからです。
  当日は、予想を遥かに超える子ども達が遊びに来てくれました。グリルやお肉を用意してくれたご門徒さん、ジュース等の差し入れをくれたご門徒さん、焼き手、洗い手、保護者の方のお手伝いもたくさん頂き、楽しいひと時を過ごせました。
  次回は、もっとパワーアップし、子ども達の心に残る活動を続けていきたいと思います。
  子どもさんやお孫さんに呼びかけ遊びにいらして下さい。

 
 
 
◆ 聞法の道場とは      住職 杉山徳成

 浄土真宗では、門信徒の集いで、真宗宗歌や恩徳讃などの仏教讃歌を、参加者一同で唱和する事が定番になってきたことは有り難い事です。
  釈尊の臨終のお言葉に「私を頼りとするのではなく、私の説いたみ法を頼りとしなさい」とあります。
  お経もそうですが、讃歌も賛辞ている内容について考えてみたいものです。
  親鸞聖人は多くのご和讃を教示しておられます。門徒さん宅での報恩講でお勤めする正信念仏偈の、「五十六億七千万」で始まるご和讃は、正像末和讃のご文です。
  正像末とはどのような意味かと言いますと、釈尊が滅して五百年間を正法の時代といいます。釈尊の弟子、孫弟子も存在し、経典、正しく行や教えが伝授され、悟りの境地に至る者が存在します。
  像法の時代とは、一千年間は、経典は存在するが、聞き伝えの修業しかできなく、悟る者が存在しないことです。
  末法の時代とは、経典のみが存在し、修行する人も、悟る者もなく五濁悪世に至ります。仏暦では今年二五五九年になります。釈尊滅後千五百年を日本の歴史年表に照らしてみると、平安時代に末法の時代に至っています。法然聖人、道元禅師、親鸞聖人、日蓮上人等各宗祖の立教開教もそのような歴史背景が影響したのでしょう。

  五濁とは・・・
・劫濁、時代の汚れ、飢餓や疫病、戦争など社会悪の増大すること。
・見濁、思想の乱れ、邪悪な思想や見解がはびこること。
・煩悩濁、貪、瞋、痴等の煩悩が盛んになること。
・衆生濁、衆生の資質が低下し、十悪を欲しいままにすること。
・命濁、衆生の寿命が次第に短くなること。

  末法には、経典のみしか存在しないという釈尊のお言葉をいただくと、末法の世に生きる私たちは経典に説かれている教えを心の中心におかなければなりません。お経を唱えることではなく、内容を味わう事です。従って浄土真宗の寺院では布教伝道の場として皆さんに聞法、聴聞をお勧めしているのです。

 
◆ 紅葉の五箇山を訪ねて   山口 秀子

 十一月八日、ふれあいサークルの会員十二名で懇親旅行で五箇山荘へ。生憎の雨模様の中、迎えのバスで出発。バスの中は和気あいあいと話しに花が咲き、あっという間に五箇山へ着き、雨も上がり雲海の中に紅葉も見えて、本当に綺麗な景色を見ることが出来ました。
  運転手さんの計らいで、相倉の合掌造りやむぎや会館で本場のむぎや節の歌や踊りも鑑賞。初めて見る若い人達の踊りに感動しました。
  お昼は五箇山荘で懇親会を兼ねて楽しい食事会でした。温泉に入ったり、五箇山名物の重い豆腐のお土産を買ったりと、何もかも忘れての楽しい一日でした。

  ふれあいサークルは、現在会員二十六名、年に四〜五回、料理教室や村の施設の清掃、又旅行等々懇親を深めながら活動しています。
  今回は、紅葉の五箇山へ懇親旅行。私坊守も初参加させていただき、皆様と楽しく交流出来ました。
  過疎と言われる現況の中、有志の方々でランチと称し、月一回の老人会の手作り昼食作りや百歳の健康体操等々、皆様生き生きと奉仕活動に頑張っていらっしゃる姿に感銘。
  もちろんお寺の行事や清掃奉仕等進んで参加下さり感謝して居ります。

 
◆ お浄土へお還りのご門徒さん

※山下 進  七月十四日 法名 釋進修 行年七十四才
  優しい夫でした 妻 順子
※橋本 満  八月二十六日 法名 釋浄満 行年五十八才 
 病気に耐えて良く頑張った 兄 茂和
※清水勇夫  九月二十七日 法名 穏照院釋勇哲 行年六十五才 
 三十五年間有り難う 妻 絹子
永代祠堂 有り難うございます金 五十万円也
為早川家先祖代々 施主早川国男 兄弟一同

 


 
           
◆ お茶のお稽古☆参加者募集中!

 聞乗寺では月に一回お茶のお稽古をしています。御門徒の川本宗圭先生にご指導頂いています。ちょっと構えがちなお茶の世界ですが、和やかにお稽古していますので、足を一歩踏み入れてみませんか?見学だけでも可能ですよ。
  お稽古している方のコメントを一部掲載いたします。
・若い人の中に混じり月一回のお茶を楽しんでいます。(福嶋)
・おいしいお茶をいただきながら、自分にかえる大切な時間を過ごさせていただいています。(岡本)
・五十才過ぎての習い事です。のんびり楽しくさせて頂いています。(小林)
・美味しいお茶菓子とお茶を頂きながら楽しく頭のトレーニングをさせて頂いています。(植木)
・非日常の時間を楽しませて頂いています。(勝見)
・先生のご指導のもと、楽しいお仲間と優雅な時間を過ごしています。(奥野)
・こんなに素晴らしい会に参加できてラッキーだと思います。外国人(ロシア人)として、日本の文化に触れられて夢のようです。(ターニャ)

 
◆ 築地本願寺報恩講参拝

 十一月十六日、築地本願寺の報恩講に団体参拝いたしました。
  十一日から十六日まで五昼夜勤まる報恩講。毎年参拝させて頂きますが、最終日の前門様御親修のお座にお参りいたしました。前門様御導師の『報恩講式』のお勤めを心静かにお聴聞致しました。 法要終了後精進料理のお斎を頂き本堂を後にしました。
  法要が午前中で終了したこともあり、有志の方々で浜離宮を散策し、船で浅草へ。スカイツリーや色付き始めた紅葉を眺めながら、有意義なひと時でした。

 
◆ 賑やかにスイカ割りと流し素麺
 七月十二日、子ども会恒例の行事を盛大に行いました。
  大きなスイカ八個、美味しそうな素麺、一緒に流すフルーツの缶詰も頂き、また、ビンゴ大会では、景品となるおもちゃやお菓子が沢山並びました。
  聞乗寺子ども会では、手を合わせる時、「なもあみだぶつ」と三回大合唱します。楽しい行事の要「阿弥陀様の願い」が届き、有難い瞬間です。
 
◆ 平成27年度下半期アラカルト

 
◆ 寺院よりのご案内
 元旦会(がんたんえ) 一月一日(金)午後一時より

 新年を迎え、真実の御教えに生かされる身の幸せを喜び、念仏もろともに報恩の生活の第一歩をふみだす法要です。こころ新たににご家族お揃いでお参りください。
  法要後、客殿にて新年交礼会を行います。甘酒やおせち料理を用意して皆様のご参詣をお待ちしています。


報恩講法要(ほうおんこう)日時 二月十一日(木・祝)

・十時  勤行・法話
・十一時 二胡演奏会 真真さん
・十二時 おとき(昼食)  お茶席・作品展示
・一時   法話
・二時十五分 婦人会コーラス
・二時半 法要(正信念佛偈)
  法話のご講師は、富山県氷見市明善寺の宮木美弥子師です。昼食のおときは、婦人会員手作りの精進料理です。毎年大好評!三階フロアーでは、川本社中によるお茶席。門信徒皆様の作品を展示しております。お楽しみ下さい。
※ 皆様の作品も大募集中です!


春季彼岸法要(おひがん) 日時 三月二十一日(月・祝)

 十時より彼岸法要をお勤めします。年中でもっともよい季節に、自分の生活を省み、阿弥陀如来のおすくいを聞き、本願の船に乗せられてさとりの彼の岸にいたる身の幸せを喜ばせていただく法要です。自宅のお仏壇より過去帖やお位牌をお持ち下さい。本堂内陣に安置し、共にお勤めさせていただきます。彼岸法要後 住職(副住職)による法話もございます。ご家族お揃いでの参拝をお待ちしております。


定例法話会(ほうわかい)

 毎月十日(十日が土日の場合は翌日)。聞乗寺本堂にて法話会を開催しております。毎月違うご講師さんをお招きして仏さまのお話・浄土真宗のみ教えを聴聞しております。法話の合間のお茶の時間にはおしゃべりに花が咲き、懇親を深めております。どなたでも参加できますので是非一度聴聞にお越し下さい。お待ちしております!


回忌案内

 来年度(二十八年度)年回忌にあたるご家庭には回忌案内を同封しております。法要日時が決まりましたら、お寺まで早めにお知らせください。


伝灯奉告法要団体参拝

 専如門主は、平成二十六年六月六日に法義の伝統を継承し、第二十五代御門主となられました。
  伝灯奉告法要は宗祖親鸞聖人が顕かにされた「浄土真宗のみ教え」(法灯)を継承されたことを阿弥陀如来と親鸞聖人の御前に奉告するとともに、またこの法要を機縁として、お念仏のみ教えが広く伝わることを願い、宗門内外に呼びかけて、一人でも多くの方々に参拝していただくことを期してお勤めする、宗門にとって大切なご法要です。
  この法要に際し、埼玉組(三十四ケ寺)の寺院で団体参拝することとなりました。ご希望の方は、寺院まで申し込み下さい。
●期日・・平成二十八年十月三日(月)〜四日(火)
@ 東京駅(新幹線)→京都駅→西本願寺法要参拝→宿(ホテルグランヴィア京都)→懇親会
A 宿→比叡山延暦寺→日野誕生院→京都駅(三時半)→東京駅(六時頃)
●費用・・五万千円
●締め切り・・四月二十日副住職と若坊守が参加いたしますので、尊いご法縁に共に遇わせていただきましょう。お申込みお待ちしています。


 
◆ 編集後記

 「光陰矢の如し」の言葉通り、あっという間に月日が過ぎ去っていく。流行語や今年の漢字、十大ニュース等、振り返る間もなく又、新年を迎える。
  一年を振り返ってみると、テレビや報道で仏教が扱われる機会が増えたと感じる一方、終活やエンディングノートなど新しい言葉が次々に誕生し、戸惑うことが多くなったのも現実だ。死=終わり=エンディングという言葉は何とも空しい。浄土真宗では、終わりではなく、別れではなく、また出遇える世界(お浄土)があるのだ。
 大手流通のアマゾンで僧侶が扱われるようになったというニュースが年末駆け巡ったが、僧侶は商品なのか、自問自答しながらも、世間のニーズに敏感に対応することも大切だと感じる。
  ただ、一つ間違ってはいけないのは、仏教は誰の為にあるのか。故人の為よりも、生きている私たちの為に説かれているということを。

(副住職)