◆ 「本堂で葬儀」いかがですか       副住職 杉山智之
 

先日、葬儀の打ち合わせにいらしたご門徒さんに「お寺の本堂でなさったらいかがですか?」とお答えしたら、「えっ!本堂でできるんですか?」と、驚かれかれたことにびっくりしました。
  葬儀と言えば、公営や私営のホールで行うものだと考えていたみたいです。
  近年葬儀の形式がとても多様化しています。もちろん従来通り、縁のある方に連絡し、葬儀を行う方が多いのですが、家族だけで行う「家族葬」、通夜を行わない「一日葬」、火葬炉の前だけでお勤めする方や何も行わず火葬をする「直葬」などが徐々に増えてきました。
  どうしてこのように様相が様変わりしたのか色々考えられますが、核家族化による縦の繋がりの減少や、生活スタイルの変化、また、地域のコミュニティとの疎遠等が考えられます。
  死の縁は無量です。身近な方の死に直面すると、戸惑いどうしていいのかわからなくなるものです。
最近は、病院でお亡くなりになる方がほとんどで、いざという時、「どうしていいのか分からず、途方に暮れ困った」という方が多いようです。そのような時は、是非お寺にご相談下さい。
  理想の葬儀のスタイルはそれぞれ異なります。故人に対して精一杯の思いで葬儀を執り行いたい方、質素に予算を考えながら葬儀を行いたい方、人並みに行いたい方等々、それぞれ求めていることに応えられるような葬儀社をお寺の方がアドバイスできると思います。
  通夜には「人生の卒業式」、葬儀には、「お浄土への入学式」といった意味合いがあります。
  故人の死に際し、お悔やみの中、感謝の気持ちを持って参列させていただき、又、他人事ではない、限りある人生を私も生きているのだと、気づき気づかされる葬儀の場は、とても大切です。是非とも丁寧に儀式を執り行っていただきたいものです。
  そこで、お寺の本堂での葬儀をお薦めいたします。本堂の内陣はお浄土の荘厳を表現していますから、祭壇を組む必要はありません。そして凛とした雰囲気を感じながら儀式を行えます。最近流行の生花の飾りも対応できます。
 お寺の本堂での葬儀をされた方は、「温かい雰囲気で有難かった」と喜んで下さいます。
 是非お元気なうちにご来寺にて相談下さるか、ご家族に希望を伝えておいて下さい。無常という人生を皆過ごしているのですから。

 
◆ 世界仏教婦人会大会 参加のご縁をいただいて 住職 杉山徳成
 第十五回浄土真宗本願寺派世界仏教婦人会大会が、五月三十日、三十一日カナダアルバータ州カルガリーに於いて『いだかれて ともにつながる わたしのいのち』を大会テーマとして開催されました。
 参加地域は北米、南米、ハワイ、カナダ、日本から一七〇〇名、東京教区仏教婦人会連盟メンバーとして、坊守と一緒に参加させていただきました。
  一日目、ご門主ご臨席のもと、厳かな雰囲気で始まった開会式は、広島雅楽会による雅楽の演奏とともに、各国代表者が献灯・献花。お勤めの後、全員起立して『真宗宗歌』を歌いました。歌詞三番の「海の内外(うちと)のへだてなく みおやの徳のとうとさを わがはらからにつたえつつ みくにの旅を共にせん」歌い乍ら、今の私の心情そのままだと思いました。国が違っても、全員でお勤め、真宗宗歌、恩徳讃を共に歌い、同じみ教えで結ばれている喜びを感じたことです。
 講演会ご講師は、奈良県の住職で、シンガーソングライターとしても活躍されているやなせななさん。昨年当寺の報恩講にお越しいただいた方です。ななさんのお話と綺麗な歌声が会場に響き渡り、涙ぐむ人も多く、感動で胸が一杯になりました。
 午後は『女性史』『雅楽』『カナダ開教の歴史』等九種類のワークショップが開催、参加者は興味ある部屋を巡り聴聞しました。
  懇親会では、プレゼント交換が行われ、片言の単語で楽しい会話、各教区からの出し物もあり、河内音頭や踊りの輪もできて盛り上がり素晴らしい交流になりました。
 二日目は、カルガリー歓迎ホワイトハット式。続いて記念公演では、カナヤ、ウスキ、パトリシア開教使が『日本から移住した祖父の苦難、大戦の勃発により全てを失う中で南無阿弥陀仏≠ェ心の支えで相続することができた』とのお話。英語、ポルトガル語、日本語の同時通訳で、感情まではくみとれませんでしたが、素晴らしい感動を覚えました。
 午後は、各国代表の体験発表。次回四年後開催サンフランシスコ代表引き継ぎ式を経て閉会式が行われました。海外の仏教婦人会の沿革についてふれてみたいと思います。
 本願寺派教団は国内に約一万二百ヶ寺、海外に約五百ヶ寺の寺院があります。海外の主な拠点は北米開教区、ハワイ開教区、カナダ開教区、南米開教区です。
 これらの寺院は明治時代に、長男は家の跡取りとして家を継ぎましたが、二男、三男は出稼ぎ、国内では北海道開拓に始まり国策による移民でアメリカ、ハワイ、カナダ、ブラジル、チリ等へ移住、日系移民として困難な開拓事業に取り組み、日本の文化伝統を継承してまいりましたが、先の大戦では強制帰国、財産没収、収容所隔離等、熾烈な差別を受けました。
 団結と心の支えお念仏のみ教えが中心となり、寺院が護持継承されてきたのです。この海外の御同朋と絆を確かめ合うことが、今回の大会の趣旨です。
 坊守の母春子は、父が北米開教使であり、就任地のサクラメントで誕生し、六才の時にはカナダバンクーバーに転任し、十二才まで過ごしたそうです。母が幼少期過ごしたバンクーバーは緑豊かでとても綺麗な町でした。バンクーバーのスティーブストン仏教会へ東京教区参加者全員で参拝しました。婦人会の方々が手作りのクッキーやゼリー等準備して歓迎していただき感謝です。
  代表の生田開教使から『カナダ仏教会沿革史』の本をいただき、困難な時代の祖父の開教使としての立場、ご苦労が理解でき有り難い事でした。又、日系移民の足跡として缶詰工場等訪ねることもできました。時空を超えて坊守の脳裏には祖父、祖母の縁を感じてくれた事と思います。
 日系人は現代三世から四世への時代に入っております。首都圏も地方でお育てをいただいた方々も昭和期に上京し二世から三世になっております。日本でも家の宗教から、個人への宗教として変革しつつあることは、国が異なっても同じ問題を抱えている事を痛感しました。
 大会後、バンフに二泊して、世界遺産のカナディアンロッキー観光、世界一美しいと言われるレイク、ルイーズの湖畔、コロンビア大氷原観光、車窓からのロッキー山脈の光景、熊や鹿の姿も何頭も目に止まり感動しました。
 日本の二十七倍という広大な国土有するカナダ、大草原、綺麗な森と湖、恵まれた大自然に寄り添うカナダの国民性を改めて認識させていただき、夫婦揃って訪ねる事が出来、有難いご縁をいただいた旅でした。

 
◆ 世界遺産・富岡製糸場を訪ねて! 坊守 杉山 教子
 

 六月二十五日(木)ご門徒の丸建バスにて 参加者二十三名で日帰り懇親旅行(本願寺派 蓮照寺参拝〜世界遺産富岡製糸場見学〜こんにゃくパーク〜軽井沢散策)に行ってまいりました。お天気にも恵まれ、いざ出発!緑濃い車窓の風景を眺めながら、一途富岡町へ。車内はおしゃべりに花が咲き、お菓子がまわり、西山さん手作りの塩キュウリやトマトもまわる。皆様とても楽しそう!
  蓮照寺様は富岡製糸場のすぐ前にあり、その昔 火事で本堂が全焼したそうで新築され、荘厳で綺麗なお寺様でした。蓮照寺松岡住職様より「南無阿弥陀仏の有難さ、条件やへだてなく私達を納め摂って下さる阿弥陀様のお働き等々」をお聞かせいただき、又「難病の娘さんが今年に入り何度も危ない時があった」とのお話しを伺い心うたれると共に、私達も縁のもようしでいつどうなるか分からない命であり又、無常の世を生きているのだとつくづく感じた事です。梅沢富美男似の住職様の優しい笑顔が心に残ります。有難うございました。
  世界遺産の富岡製糸場は明治五年政府が主要輸出品である生糸の品質向上と増産のために器械製糸技術を普及させる目的で設立した官営のモデル工場だそうです。案内下さるガイドさんのお話に耳を傾け女工さん達の仕事に思いをはせ興味深く工場を見学させていただいた事です。ご一緒した歌川古免さんのご主人様が五十年前、この工場にお勤めで、社宅で二年間お過ごしなさったそうで、一緒に見に行きますとその社宅は昔そのままで現存されていました。歌川さんは懐かしさで一杯だったことでしょう!
  その後、日本庭園の綺麗な『ときわ荘』で昼食をいただき、こんにゃくパークへ・・・「見て、味わって、体験できる!楽しさとおいしさいっぱいのこんにゃくパーク」との事で、こんにゃく工場を見学の後、みんなでこんにゃくバイキングを楽しみ、お土産もたくさん購入。帰りは重い荷物で大変だった様です。そして、最終目的地、軽井沢へ。軽井沢銀座では、昔の懐かしい賑わいはありませんでしたが、美味しいパンを求める方、ウインドウショッピングを楽しむ方、喫茶店でゆっくりなさる方等々それぞれ軽井沢を楽しみ散策しました。
 帰り道、横川の釜飯を求め、ますます荷物が重くなりましたが、全員元気で無事帰宅へ。心の栄養・身体の栄養 楽しい思い出一杯の懇親旅行でした。

 
◆ 町探検

 五月二十六日、近隣の原市南小学校の三年生が、学校の授業の一コマの中で、聞乗寺に探検に来ました。
  毎年、秋頃には二年生が訪ねて来てこちらからお話をしていましたが、今回の趣旨は全く異なり、学校の先生から「生徒が事前に質問を考えていきますから、それに答えて下さい」とのこと。どんな質問がくるのかワクワク楽しみに待っていました(笑)
  お寺の本堂では「綺麗!」納骨堂を見て、「全然怖くない」と興味津々の様子でした。
  授業の一環としてお寺に来てくれるなんて有り難いことです。

 
 
 
◆ 大乗法話会開催
 輝かしい新年を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
  昨年は皆様方のご理解ご協力によりまして念願の鐘楼堂落成慶讃のご縁に出会えたことに感謝申し上げます。
  住職、坊守様には大変なご苦労なされたこと、ここに重ねて御礼申し上げます。またこの竣工にあたり私達共々上尾聞乗寺の門徒様方々から多大なるご協力、改めて感謝申し上げます。
  私ごとではありますが、私は聞乗寺の下の家で大正十五年五月に生を受け現在八十八歳の米寿を頂いております。父は私が十歳の時に四十三歳でお浄土に還りました。妻も幼少の頃に父を亡くしております。
  私たち夫婦、限りある時間の中で一生懸命働きそれぞれの使命を果たしていきました。これが人生というものなのでしょうか?
  住職に、参与会員に推薦していただき、現在京都本願寺、御本山の参与会議委員の要職に就任させていただき大革等にも意見の言える参与委員として活動しております。
  昨今世代の宗教離れ、寺院の減少等が相まっている中、当寺院上尾聞乗寺におきましては門徒増加傾向にあると聞き、誠に嬉しい事と思っております。それも心身共にご家族全体で私たち門徒のために毎日活躍され信頼の賜物かと思っております。
  住職様、坊守様共々健康に留意されて私たちを引っ張って行って下さい。
  最後にご門徒の皆様方のますますのご健康とご家族様の繁栄、そして聞乗寺がこれからも持続的に発展されますことを祈願申し上げまして私の年頭の挨拶といたします。
  平成二十一年六月七日に御来宅頂きました新門様が此の度、本願寺二十五代御門主に就任されました。更に、聞乗寺の鐘楼が新しく建て直されるこの記念すべき年に、実父母、養父母の法要を勤めさせて頂いた事は、不思議な御縁と思いますと共に、有難く嬉しく思う次第です。改めて、故人のあり日を偲び、現世に生きる幸せを感じ、阿弥陀如来様のみ教えを聞法し、更に念仏一途の人生を歩んで行こうと心を新たに致しております。

 
◆ 専如門主伝灯奉告法要

 宗祖親鸞聖人があきらかにされた「浄土真宗のみ教え」(法灯)が、聖人から数えて第二十五代となる専如ご門主に伝えられたことを、仏祖の御前に告げられるとともに、お念仏のみ教えが広く伝わることを願い、伝灯奉告法要が平成二十八年秋と二十九年春に勤められることになりました。 法要は一日一座、八十日間勤められます。京都本願寺では、多くの方に参拝いただけるようにと準備を進めています。 この度のご法要が、親鸞聖人によって明らかにされた阿弥陀如来の救いのはたらきに依りながら、時代の変化に対応する宗門の新たな第一歩として意義を持つものでありたいと思います。 (ご門主「伝灯奉告法要についての消息」より)

 
◆ 中田不断講閉講決定

 中田不断講は、講頭田上正之氏病床の為、事務方として濱口修誠氏がお世話なさっておりましたが、老齢により辞退され、又、講頭死去によりどなたか引き継いでいただけないか、考慮いたしておりました。
  不断講は氷見馳走講の支講として聞乗寺、妙願寺門信徒により京都本願寺、井波別院、真宗協和会への助成、両寺物故者追悼法要など修行の活動をして参りました。
  六月二十七日午後五時より妙願寺にて臨時世話人会を開催いたしました。聞乗寺からは山口善樹総代、清水力雄同行濱口修誠氏の代理で奥様の濱口敏子さん。妙願寺からは早川俊一郎、吉田外二、吉田義昭総代、吉田勝次同行にご出席いただき協議いたしました。
  協議の結果相続は不可能との結論となり閉講させていただく事に決定いたしました。ご消息、講旗、残余財産の処理等については両寺の住職に一任されました。追って詳細は書面をもって各位にご報告申し上げます。
  この協議に出席するにあたり当寺門徒総代各位にご相談申し上げたところ、住職一任されたことを補足させていただきます。

 
◆ 北陸新幹線が開通して 〜自由席がお勧めです〜
 氷見のお寺と上尾のお寺へ、月平均二往復していますが、新幹線が開通してとても便利になりました。
  従来越後湯沢経由で家迄五時間以上かかりましたが、中田聞乗寺より新高岡駅まで乗用車で三十五分余り、大宮駅まで二時間十二分、乗り換え、東大宮駅まで六分、連絡がスムースに運ぶと三時間程で行き来できるようになりました。東京へ就職した頃は夜行列車で十時間かかっていましたのを懐かしく感じます。
  後学の為、体験が必要とグランクラス、グリーン車、指定席、自由席と乗り比べてみました。観光と私のように仕事で利用する違いはあると思いますが、乗車時間が短いので自由席で良いということです。
  駅の窓口で「今日は指定席満席です」と言われ、混雑を覚悟し自由席の切符を購入したが、空席が目立ちびっくり。どこに座ろうと自由だし、日本海が見える海側から、立山が見える山側への移動も自由。しかも料金が安い。
  気ままな自由、裏目に出る自由、辛抱が伴う自由、私達人生の生き方も類似点があるように思いながら、利用させていただいております。
 
◆ お浄土へお還りのご門徒さん
※田中ひで子 一月二十四日
法名 至道院釋春静      行年 九十五才
亡くなる寸前まで元気でした     長男 周一

※清水ふじゑ 二月二十四日
法名 慈喜院釋純恵     行年 九十才
家業に一生懸命頑張ってくれました     長女 元美

※山下芳子 五月十四日
法名 釋妙芳 行年九十一才
正直に一生懸命生きた母でした     長女 信子

  お盆法要(魂迎法要)
日時・・八月七日 午前十時
講師・・佐々木和則師    (鯖江・称名寺若院)
お斎当番・・二班法要終了後、お斎をお召し上がり下さい。多くのお参りをお待ちしております。
 
           
◆ 「仏さまのはなしを聞こう」 法話コンサート 開催報告 副住職 杉山智之
親鸞聖人関東伝道八〇〇年 埼玉組 公開講座
  一月二十二日、さいたま市文化センター小ホールにて、埼玉組公開講座が開催されました。 このイベントは、埼玉県内の浄土真宗寺院合同の行事として企画されましたが、内容を白紙の状態から詰めていきましたので、一ピースずつ埋まり完成した時の喜びは一入でした。
  まず、ご講師の選定。公開講座ということで、普段お寺に来ることが少ない一般の方でもわかりやすく伝えられる方ということで、前年当寺報恩講に出向いただいたやなせななさんにオファー。快諾をいただきました。
  続いて会場、三百名〜五百名程度のホール、使用料や駅からの利便性を考慮し決定。
  そしてプログラム。一般の方へも呼びかける初めての試みということもあり、解り易く伝えようと、お寺で行うイベントをスライド上映、僧侶やご門徒のファッションショー、雅楽の演奏など皆が楽しめ感動し、参加して良かったと言ってもらえるようなイベントとなりました。
  さて、当日。一月の冷たい雨にも関わらず、会場は熱気ムンムン。
  埼玉組の僧侶による雅楽の演奏では、「始めて聞いた〜綺麗な音色」などの声。ファッションショーでは、「衣の種類がたくさんあってびっくり!」等、スライド上映では、「お寺で結婚式や七五三ができるんだ!」等々興味を持って参加いただいてるようです。
  やなせさんはガンによる子宮摘出という実体験をもとにした法話とコンサート。感動のあまり涙を流されている方もたくさんおられました。
  今回の公開講座、一般の方への呼び掛けの大切さをつくづく感じました。

  好評につき第二回決定!
会場はさいたま市北区のプラザノース、ご講師は二階堂和美師です。
 
◆ 『隠れ念仏者に思いを馳せて』 若坊守 杉山慶子
 春休みに鹿児島へ家族旅行に行ってきました。ご門徒さんの中にも鹿児島出身の方が非常に多いので、一度行ってみたかった憧れの地です。
 到着してまず驚いたのが桜島の火山灰でした。車や道路に降り積もる灰、火口から上がる噴煙、埼玉では感じることのない「地球は生きている!」という感動・・そして、大きく有名な桜島大根や、指宿の空豆など、関東の野菜より二ヶ月も早い成長に温暖な気候と、灰がもたらす肥沃な大地に驚くばかりでした。
  鹿児島は江戸時代に時の大名より約三百年間、仏教の信仰を弾圧され、浄土真宗の門徒が大勢苦しんだ歴史があります。ご本尊の阿弥陀如来様を、柱や、まな板に隠して彫るなど、“隠れ念仏”の様子が資料館に残されていました。舟を沖まで漕いで誰にも聞かれぬようお念仏を称えたり、山奥に入って洞穴にご本尊を安置し、川のせせらぎに念仏の声が消されることを計算して村人達でこっそり夜集まって読経されていたのです。知覧の特攻隊の平和資料館を訪れてから、立派に修復された鹿児島別院にお参りした時、境内の親鸞聖人の銅像の横に“涙石”と呼ばれる大きな石がありました。念仏者が島津藩の厳しい拷問にあった時、三角の割木の上に正座し、膝の上に石を乗せられ、激痛に堪えながら涙したといわれています。信者であることが役人に知られるとこうした辛い拷問が待っています。命の危険にさらされながらも心の拠り所を守り、信仰を貫く姿は、我々現代人には到底真似出来ないことです。
  指宿で砂風呂に入り、きびなご、黒豚、スナックえんどう、さつま揚げ、かるかん等々・・・。子ども達も大変喜びました。本当に平和なこの日々に感謝し、手を合わせ、先人の守り抜かれたお念仏を受け継ぐことの有難さを肌で感じる旅となりました。
 
◆ 花まつり&抹茶のお点前
 四月十二日、お釈迦様の灌仏会(花まつり)を行いました。
  お釈迦様がお生まれになった時、お祝いの甘露の雨が降ったという教えに従い、お釈迦様の幼少期の姿を納めた花御堂に子ども達が甘茶をかけお祝いしました。
  「お釈迦さまおめでとう。お釈迦さまありがとう」と。
  その後、一年に一回の楽しみ?でもある甘茶をみんなでいただき、「甘〜い、美味しーい、不味―い」それぞれ違う感想、子ども達の表情の変化に見入っていました。
  例年は、子ども会の卒業式に抹茶のお点前をし、裏千家の川本宗圭先生にお越し頂いていましたが、今年は、花まつりにいらしていただきました。
  甘いお茶の後に苦い抹茶。そのギャップを楽しみながら、真剣にお点前の説明を聞き、「シャカシャカ」と抹茶を点てる子ども達。その真っ直ぐな眼差しと集中力にびっくりしました。
  甘茶をおかわりしたすぐ後に抹茶を何杯も頂く姿を微笑ましく眺めていました。
  最後の楽しみ、恒例のビンゴ大会では一喜一憂、今年もお釈迦様の花まつりをみんなで楽しくお祝いしました。
 
◆ 平成27年度上半期アラカルト

 
◆ 寺院よりのご案内
 納涼報恩踊り(盆踊り)

 七月十八日(土)六時より行います。雨天時は翌日に順延と、年度行事に記載いたしましたが、土砂降りでもないかぎり十八日に決行いたします。
  毎年恒例の聞乗寺門信徒手作りの盆踊りです。
 ・設営(やぐらの飾りつけやテントの設置)等の準備の手伝い
 ・当日の出店の手伝い
 ・翌日の片付けの手伝いなど、ご奉仕お手伝いいただける方募集中です。事前にご連絡下さい。どんなお手伝いでも有り難いです。
  当日は、たくさんの出店はもちろんのこと、報恩踊り、親鸞音頭、ピエロによる風船パフォーマンス、抽選会などを行う予定です。ご家族お揃いで楽しいひと時をお過ごし下さい。
  聞乗寺駐車場で行う為、お車でお越しの方は、むさしのグランドホテルの駐車場をご利用下さい。(台数に限りがあります。)たくさんのお越しをお待ちしております。


バザーと抽選会の景品募集

 報恩踊りでバザーと抽選会を行います。バザーの品(古着は除く)、抽選会の景品のご協力お願いいたします。


お盆法要のお知らせ

八月十四日(金)午前十時
八月十五日(土)午前十時
  聞乗寺本堂において、お盆法要をお勤めします。二日間お勤めしますので、ご都合のいい日時にお参り下さい。
  お盆は、今は亡き先祖を敬い感謝しながら過ごす大切な行事です。往相・還相の教えの通り私たちの心に到り届き、願い続けて下さる先祖をご縁に、皆一緒に仏教の教え、阿弥陀様の働きをお聞かせいただきたいと思います。
  当日は、ご自宅のお仏壇より過去帖やお位牌をお持ちください。本堂のご尊前に安置し、お参りさせていただきます。


お盆自宅参拝について
 八月十二日〜十六日まで、ご自宅でのお盆法要に伺います。
  たくさんのご家庭にお参りできるよう日時につきましては、各位のご希望に添えない場合もありますが、ご理解の程よろしくお願いします。
  申し込みは七月末日までです。
  この期間以外でもご自宅に伺いますので、お気軽にお申込み下さい。

第二回・法話コンサート
 仏さまのはなしを聞こう
日時・・九月二日(水)一時〜四時
会場・・プラザノース      さいたま市北区宮原町
ご講師にスタジオジブリのアニメーション映画『かぐや姫の物語』の主題歌「いのちの記憶」で広く知られることになった浄土真宗の僧侶でシンガーソングライターの二階堂和美さんをお迎えいたします。 
詳細は寺院までお尋ね下さい。
夏の子ども会イベント

流し素麺とスイカ割り

・七月十二日(日)午後三時
どなたでもご参加いただけます。ビンゴ大会も行います。お子様、お孫さん、ひ孫さんに参加をお薦め下さい。ビンゴで使えそうな品、子ども達が喜びそうな品をいただけたら助かります。事前にご連絡下さい。


お寺の林間学校

・八月十九日(水)〜二十一日(金)長瀞にて行います。内容は、宝登山ハイキング、ライン下り、バーベキュー、ガリガリ君工場見学等々。参加費は一万円。締め切りは七月十七日(金)です。 詳細は寺院までお尋ね下さい。

 
◆ 編集後記

 私と若坊守の出身大学でもある龍谷大学の同窓会組織・校友会の設立一一五周年と同東京支部の設立一〇周年を記念して、築地本願寺で「心の講座in東京」が開かれ参加してきました。
  龍谷大学教授鍋島直樹氏の講演では、自ら体験した阪神大震災の経験と東日本大震災でのボランティア活動の体験を身近な目線にたってお話頂き、少しずつ復興している現況を感じる事ができました。
  その後の、秋川雅史さんのコンサート。お馴染みの「千の風になって」を間近で聞かせていただくと、迫力ある歌声に、ずっと鳥肌がたっていました。
  改めて歌詞を見ると本当に深い。「私は眠ってなんかいない、風になり、雪になり、鳥になり、働きかけている」浄土真宗の往相・還相の教えを感じながら聞き入っていました。
 最後は秋川さんの素晴らしい声で恩徳讃を聴くことが出来、感無量。心温かな時間を過ごせたことです。

(副住職)