◆ 新年を迎えるにあたり                住職 杉山徳成
 二〇二〇年に東京オリンピック、パラリンピックが開催される事になり、思わず自分の年齢に七を加えて、その頃いくつになっているかと考えた人も多いことと思います。
 一九六四年(昭和三十九年)の東京オリンピックの時、私はテレビで日の丸を先頭に赤のブレザー、白のパンツ姿の日本人選手が入場し感動したこと、又マラソンのアベベがはだしで走ったこと、女子バレーボールが金メダルを取り、日本中が熱狂した事等々を覚えています。
 七十二才を迎えさせていただいた私にとって、あの興奮、あの感動が、また味わえるなら元気で生きていたいと思っていますが、中々思い通りにはいきません。世は無常であります。お浄土へ還っているのか、病気で病床にあるのか、坊守は共に健在なのかいろいろ考えさせていただく事です。一日一日自然法爾=iじねんほうに)、あるがままに感謝の気持ちを忘れずにと念ずることです。
 特に最近は地震、竜巻や異常気象など、人間の欲望が地球温暖化をもたらして、人間の所業が大自然を苦しめているのではないでしょうか、本当に心配なことです。
 昔の人々は水、山に感謝し、花や木を見ては尊厳の気持ちを表し、合掌の生活、自然に感謝する心を持っておりましたが、現代人にはそうした心が失われています。豊かさ、便利さ、快適さを求めて、それを引き換えに海を汚し川を汚し、自然を破壊し多くのいのちを殺してきました。
 いのちのつながりに感謝し、互いに慈しみ合う共生の心を親鸞聖人はお示し下さっています。大自然を敬い、大自然と一体になるところからお念仏がこぼれるのではないでしょうか。
 「後生の一大事」という、いつ死を迎えるかわからない人生、七年後の私のいのちなど約束されていない人生ではありますが、一日一日を精一杯、生かされているいのちを大切に過ごしていきたいと思います。 
 
◆ お念仏の法統、次代へ 6月6日に法統継承式

新門さまが第二五代ご門主に

 本願寺嗣法の専如新門さま(大谷光淳さま)が、即如ご門主から法統を継承される「法統継承式」が六月六日、本山で執り行われる。
昭和五二年から三七年にわたり本願寺住職、浄土真宗本願寺派門主をつとめられた即如ご門主から、専如新門さまが法統をご継承。専如新門さまは本願寺住職、宗祖親鸞聖人から数え第二五代門主に就任される。即如ご門主は前門さまとなられる。
即如ご門主は二〇一三(平成二五)年四月一五日、立教開宗記念法要(春の法要)のご親教に続いて、今年六月五日をもって本願寺住職、浄土真宗本願寺派門主をご退任になる旨の「お言葉」を述べられた。
これを受けて宗派、本山本願寺の関係者による協議が行われ、六月六日に法統継承式を行うことを決定。半年前の一二月六日には法統継承式にかかる日程が発表され、御影堂門前には法統継承式を広く世間に知らせる高札が掲げられた。
法統継承式にかかる日程は六月五、六の二日間。
五日は午後三時三〇分から御影堂で「御消息発布式」。即如ご門主が「退任に際しての消息」を発布される。続いて日没勤行。閉門後には「御譲渡式」(非公開)が行われる。 六日の晨朝は午前六時から。午前十時から法統継承式・第一部(法要)として、阿弥陀堂、御影堂でおつとめ。続いて御影堂で法統継承式・第二部(式典)が行われ、専如ご門主から法統継承についてのご消息が発布される。
法統継承式を宗派と本山本願寺が一体となり進めていくため法統継承式執行部が設置され、そのもとに置かれる本部事務室と、「法式」「参拝」「庶務」「広報対策」「記録編纂」の各委員会で準備が進められている。
※本願寺住職は世襲であり、宗祖の系統たる大谷宗家の家系に属する者が、定められた順序によって伝承することが、本山本願寺の基本法規である「本山典令」に定められている。また「本山典令」には、本願寺嗣法は「住職を補佐する」「宗門の新門に就任する」こと、さらに住職の伝承は、住職の遷化または退任によって行われ、本願寺嗣法が就任しているときは、ただちにこれを行うことが定められている。

 
◆  歌舞伎観劇

 十一月十八日(月)婦人会有志の方々九名で、柿葺落の吉例顔見世大歌舞伎・仮名手本忠臣蔵上演に行ってまいりました。
新しくよみがえった歌舞伎座で一度は是非観劇を・・!と思っていましたので有り難い一日でした。通し狂言という事で、昼の部と夜の部通して行われる忠臣蔵で、私達は前半のくだりを観ました。
舞台装置の素晴らしさに目を見張り、難解な狂言もイヤホンガイドのお蔭で良く解かり座席もゆったり・・。贅沢な気分に浸り歌舞伎を堪能しました。出来れば夜の部も又観たいと思ったことです。
観劇の希望者が多く、中々取れないチケットを、前から六、七、八列と良いお席を頑張て取って下さった、上田・馬場さんに感謝、有難うございました。

 参加者の声
・歌舞伎が綺麗で感激しました 古賀さん
・良いお席で菊五郎さんの美しいお姿がよくみえました 山田さん
・舞台(大道具・小道具)と衣装等の色彩の豊かさ、立役者及び端役の人達まで、日頃の熟練が伝わってきて楽しい一日となりました 杉山さん

 
◆  浄土真宗Q&A

Q浄土真宗ではなぜお清めの塩を用いないんですか?

A「清め塩」は、死を「ケガレ」と見なし忌み嫌う考えから生じた習慣です。それゆえ、通夜・葬儀の場で「清め塩」を使うことは、哀惜の念をもって送ろうとしている大切な人を「ケガレ」と見なすことにほかなりません。「みんながしているから」「昔からそうなっているから」ということで、当然のように「清め塩」を使ってはいないでしょうか。
何かを「ケガレ」と見なす、そのまなざしは、いのちの尊厳を傷つけることになります。
このほかにも葬儀にまつわる様々な迷信・因習があります。私たちは、こうした迷信・因習にとらわれず、すべてのいのちを大切にする確かな生き方を歩まねばならないでしょう。

Q法名と戒名の違いは?

Aいずれも仏教徒としての名前を表す言葉ですが、浄土真宗では「法名」、他宗では「戒名」といいます。
戒名は厳格な規律(戒律)を守って仏道修行する人々につけられる名前です。
それに対し、浄土真宗では、戒律の一つも守ることのできないこの私たちを、必ず救い浄土へ迎えるという阿弥陀如来の働きを「法」とよび、その法の中に生かされている私たちがいただく名前を「法名」といいます。

Q葬儀の時の表書きに「御霊前」とは書かないと聞きましたが本当ですか?

Aお他宗では亡くなってから、仏道修行の旅に出るという教えが多いようです。まだ仏となっていないので、「霊」を使います。浄土真宗の教えは即得往生といいます。往生即成仏ともいいます。亡くなった瞬間に阿弥陀さまのおはたらきにより、お浄土にて仏とさせていただきます。ですから、葬儀の表書きは「御仏前」と書くのが正式です。しかしながら、埼玉県のようにお他宗の多い土地では、「御香典」や「御香儀」と書く方が無難かもしれません

 
◆  障子の張り替え
 十一月二十八日、隔年行っている本堂、会館の障子の張り替えを行いました。
 大小合わせて四十枚程ある障子を外し、剥がし、洗い、糊付け、貼る、はめるなどの行程を手順良く分担し、とても綺麗になりました。毎回、丁寧に指導いただき、中心となってお手伝いいただく武藤さん、壮年会、婦人会その他ご奉仕いただいた方に感謝申し上げます。
 除草や清掃などの「奉仕の日」にはたくさんのお手伝いをいただけると嬉しいです。自分達のお寺は自分達で綺麗にしましょう。
 
◆  築地本願寺参拝
 聞乗寺では、年二回(報恩講法要、成道会布教大会)築地本願寺に団体参拝しています。
 成道会はお釈迦様がお悟りをひらかれた十二月八日に行われる布教大会。八人の僧侶が三十分ずつ法話のお取次ぎをします。
 難しいと思われがちな仏教ですが、この私が仏にさせていただくための教えです。今の私の生き方を見つめ直す鏡となります。
 わかりやすく教えを伝えたいと日々努力されている僧侶の方々のお話を聴聞させていただく有難いご縁の布教大会でした。
 
 
 
◆ 寺ファンクラブ研修に参加  山口 哲夫
 十一月八日から十日まで寺ファンクラブで東京の築地本願寺と上尾市の聞乗寺参拝移動例会を行いました。
 筑地本願寺は、日頃私達が見慣れている瓦葺き、木造の建築様式と違い、内陣、外陣は同じですが、一般参拝者の席は様式絨毯敷きで椅子式でした。また外観は江戸時代以降二度の大火を経て今日に至っておりますが、本願寺二十二代鏡如上人(大谷光瑞氏)の創案で、東南アジアの遺跡にあるようなインド仏教寺院と同じ石造りであり、スケールの大きさに圧倒されました。
 住職のお世話で築地本願寺紫水で一泊し、本堂でのお朝事に参拝しました。本堂が広く天井が高いこともあって、僧侶十人の読経は澄んで響きわたり凛となりました。
東京を中心の関東一円は、どこへ行っても人で一杯、交通網も整備されまさに首都圏です。
 上野駅より宇都宮線にて三十五分余りの乗車で上尾の聞乗寺へ着き本堂に参拝しました。会員一緒に正信偈の勤行後、地下の納骨堂から屋上まで、寺院内を案内していただきました。屋上から見渡すと、寺の前は国道十六号線、東北、上越新幹線の走行も見ることができました。寺の周囲は住宅が立ち並び、天候がいいと遥か彼方には富士山や筑波の山々も望めるそうです。
 壮年会、婦人会、子ども会の活動写真が掲示されており、普段の寺院活動を垣間見ることができました。住職は例会で、「道元禅師の『習うという事はまねをする事である』という言葉が好きだけど、真似さえできないね」と話されますが、三十七年前埼玉県内に戦前より九ヶ寺しか本願寺派の寺院のない現況を鑑み、宗教砂漠と言われる首都圏に上尾聞乗寺を開教された住職、坊守。幾多の苦労もあったかと思いますが、直接寺へ参拝させていただき畏敬の念を持ったことです。
 真宗の教えは、基礎がなく、断片的にしか聞いたり読んだりしかしていないので、聞けば聞くほど、読めば読むほどわからなく、奥深い浄土真宗の教えを、これからもファンクラブの仲間と聞法に励みたいことです。
 今回の研修移動例会では住職及び寺族の皆様には大変お世話になり感謝申し上げます。
 
◆   お浄土へお還りのご門徒さん

 心よりお念仏申し上げます

 丸山 弘さん 十月十九日 法名 釋明顕 行年八十七才
家族思いで、頑張り屋の夫でした 妻 彰子

 
◆ 永代祠堂懇志受納者
本堂祖師前前卓
  為、慈芳院釋晃實
  為、端正院釋普等
       施主 宮下康彦
           宮下麗子
本堂御代前前卓
  為、顕碍院釋教修
  為、英珠院釋春慧
       施主 杉山徳成
           杉山教子
鐘楼建立寄付金
  参拾萬円也
  為、釋尼慈芳
       施主 清水廣光
           清水ミエ子
 
 
◆   会員募集中

あなたもお仲間になりませんか

寺ファンクラブ、女性の集いはかく隔月開催しています。

◎入会希望はお問い合わせください。

・寺ファンクラブ 山口誠司 79−1913
・女性の集い 山口秀子 79−1015

 
◆ 行事予定

一月 一日(水)午前〇時半 元旦会
一月十五日(水)午前十時
  御正忌法要 お斎担当四班
一月二十五日(土)
  役員・総代会開催
三月 八日(日)永代祠堂経
  午前十時 午後二時 二座
  講師 土居文雄師 長恩寺住職
三月十八日(火)午前十時
  春季彼岸法要
三月二十三日(日)午前八時
  奉仕の日 門徒総会
六月 八日(日)灘浦相続講法要
  午前十時 相続講法要
  午後一時 門徒追悼法要
  会所 大境 慈光寺
八月 七日(木)午前十時
  魂迎法要 お斎担当一班
九月二十日(土)午前十時
  秋季彼岸法要
十一月 五日(水)報恩講法要
  日中十時 逮夜二時 初夜七時
     六日(木)
  晨朝十時 満日中十一時
  お斎担当二班
  講師 寺西良夫師 明厳寺住職
十一月十六日(日)午前八時
  奉仕の日
十二月三十一日(水)午後十一時四五分
  除夜会(除夜の鐘)

 
◆ 報恩講勤修
 

十一月五、六日と報恩講をお勤めさせていただきました。二日間とも晴天に恵まれ、たくさんの参詣者と、親鸞聖人への報恩感謝の時間を共有しました。
ご講師は、射水市圓徳寺住職池内瑞雄師のお取次ぎで、楽しく、嬉しく、有り難く聴聞させていただきました。
お斎担当は三班。手作りのお斎から仕出し弁当へと変わっていく近隣の寺院が多い中、やはり手作りのお斎は温もりが伝わってきます。継続することは中々大変です
が、皆様の協力をいただき、伝統を守っていきたいと思います。


 
 
◆  お寺の林間学校
  八月十九日〜二十一日まで、二泊三日の日程で恒例の林間学校が栃木県にて開催されました。
 予定していた那須岳の登山は、雨天の為中止になってしまいましたが、那須サファリパーク見学や班対抗ゲームなど楽しい時間を過ごしました。宿はモンゴルをテーマに作られたモンゴリアンビレッジ。不思議な体験でした。
 関東各県のお寺の子ども会から参加者があり、聞乗寺からは十四名の子ども達が参加してくれました。友達もたくさん出来、夏休みの楽しい思い出となったことでしょう。
 今年は、千葉県で開催されます。是非ご参加下さい。
 
◆  ゴルフコンペ
 十月四日、恒例のゴルフコンペを大宮ゴルフコースで行いました。秋晴れの絶好のゴルフ日和の中、五組二十名の参加をいただき、各々優勝を目指し、楽しみながらも競い合いました。
 途中、具合が悪く早退された平野さんは手術も無事終わり元気になられました。参加者一同ホッとしております。
 
◆  町探検
 

毎年、原市南小学校の二年生が町探検で聞乗寺にやってきます。
今年は三七名の子ども達が、本堂で手を合わせ、副住職のお話を聞いた後、地下の納骨堂から屋上まで興味津々に探検していきました。
阿弥陀様の前で手を合わせていただくご縁を有り難く思います。
後日、子ども達から、心のこもった温かいお手紙を頂きました。ほっこり嬉しい時間でした。

 
◆ 1年間の思い出を語る会
 聞乗寺では、年末に一年間でお葬式のご縁をいただき、お参りさせていただいた方の追悼法要を行っています。全ての方の名前を読み上げ、出会いと別れ、世の無常を皆で味わいます。若い方から年配の方まで、一年を振り返りますと、「死の縁無量」という言葉を深く感じます。
 本堂、会館の清掃をした後、思い出を語る会という名の忘年会が始まります。
 プレゼント交換、ビンゴ大会、じゃんけん大会、出し物、カラオケ等々、食事をし、お酒を嗜みながら楽しい時間を過ごしました。
 
◆ 平成二十五年度 ア・ラ・カ・ル・ト

 
◆ 寺院よりのご案内
夏休みの子ども会 夏休みの子ども会
【報恩講法要】

日時 二月十一日(火・祝)
・十 時 勤行
・十時半 法話・コンサート
・十二時 おとき(お食事)
お茶席(三階)
・一 時 落語
・二時十五分 婦人会コーラス
・二時半 法要(正信念仏偈)

 法話、コンサートのご講師は奈良県教恩寺住職やなせなな師です。落語は、桂才紫さんです。同封のちらしをご参照下さい。 法要は、埼玉組内法中と共に正信偈のお勤めをします。
報恩講とは
 宗祖親鸞聖人のご命日(一月十六日)を機縁としてご遺徳を偲び、恩徳を讃え報恩の誓いを新たにする、浄土真宗の門信徒にとって最も大切な法要です。
 京都の本山西本願寺では、一月九日から十六日まで七昼夜、東京築地本願寺では、十一月十一日から十六日まで五昼夜。その他全国の寺院で勤まり、聞乗寺は毎年二月十一日にお勤めしています。
 報恩講をご縁として、聖人のお示し下された真実の教えを生活の中に活かし、人生の大きな糧とされますことを念願いたします。
 当日は、共にお経を読み、法話を聴聞させていただきましょう。
婦人会手作りのお斎(精進料理)を用意しています。三階フロアでは、抹茶席や華道展示、趣味の展示もありますので、一日中楽しみながらお寺でお過ごし下さい。
※趣味の展示の作品大募集!
ご連絡下さい。
お車でお越しの方、当日寺院の駐車場が満車の場合はむさしのグランドホテルさんをご利用下さい。


【第三四回東京教区仏教壮年会 連盟結成記念日研修会】
期日 二月二二日(土)〜二三日(日)
会場 鬼怒川観光ホテル
参加費 17,000円
募集 三〇〇名
締切 一月末日まで
※毎年行われている大会ですが、今回は二四年に一度の埼玉担当年です。興味のある方は寺院までお尋ね下さい。

【東京教区青年僧侶協議会 五〇周年記念法要】
日時 二月六日(木)一時より
法要と法話
会場 築地本願寺
記念公演 乙武洋匡氏
講題「みんなちがってみんないい」
締切 一月三〇日
※希望の方は寺院までご連絡下さい。

【春季彼岸法要】
日時 三月二十一日(金・祝)十時
本堂にて彼岸法要をお勤めします。自宅のお仏壇より過去帖やお位牌をお持ち下さい。本堂内陣に安置し、共にお勤めさせていただきます。彼岸法要後住職による法話もございます。ご家族お揃いでの参拝をお待ちしております。

【法話会のお誘い】
 聞乗寺では、毎月十日(十日が土、日、祝日の場合は繰り下がり)に法話会を行っています。毎回違うご講師をお招きし、仏教の教えや浄土真宗の救いのお話をいただきます。「心の洗濯に」是非ご参加下さい。

【仏教壮年会・仏教婦人会会員募集中】
 聞乗寺には様々な教化団体があります。寺院の活動を共にし、友垣の和(輪)をひろめませんか。
興味のある方はお尋ね下さい。
 子ども会も月一回開催しています。子どもさん、お孫さん、ひ孫さんをお誘い下さい。
 
◆ 編集後記
 数えてみたら十七年連続で氷見聞乗寺で正月を迎えている。鐘楼堂で除夜の鐘を撞くと、自然と一年を振り返ることができる。
 その鐘楼堂の修復が間近に迫ってきた。新しくなる喜びもあるが、今は寂しさの方が強い。
 子どもの頃は、夏休みに氷見のおじいちゃん、おばあちゃんの家(寺)に遊びに行き、「鐘つきゴン」という鐘楼堂の中で行う鬼ごっこが楽しかった。村の子ども達の遊びの中心が鐘楼堂だった。近所のお店でお菓子やアイスを買い、鐘楼堂の横柱をベンチ変わりにして食べた。
 大きくなると、時報代わりに鳴らす為、早起きが辛く負担に感じることもあったが、撞くときは背筋がのびる気がした。
 近年、時代の流れが速すぎることに戸惑うことがある。先人が長い間をかけて培った伝統が、音をたてて崩れている。
 鐘楼堂が新しくなり、その鐘を中心に人の輪が出来ることを切に思う。  
(副住職)