◆ 宗門の抱える諸問題                        住職 杉山 徳成
 昨年四月より宗祖親鸞聖人のお言葉である『世のなか 安穏なれ』のスローガンのもと、宗門を挙げて、親鸞聖人七五〇回大縁忌法要が修業され、さらには東日本大震災で被災された全ての方々の悲しみに寄り添い、その思いに分かち合うことを願いとして勤められています。十一月までの法要には全国より四十万人を超える多くの方々が京都本願寺へ参拝され、一月の御正当法要をもって終了します。
 一方地方の過疎化、都市の過密化による対策として、宗門の改革改正議案が昨年宗議会で承認されました。
 地方に門信徒が多くある教団基盤が過疎化により弱体し、過密の都会への対応が遅れた事が大きな問題になっております。当山聞乗寺も真宗王国と言われた富山県氷見市に本院がありますが、かつて人口は六万人を越えていましたが、総務省の統計予想では十年後三万人への減少です。全国に一万五百ヶ寺、海外に五百ヶ寺を有する日本の既成教団では一番大きな宗派ですが、二十年後には全国で三千ヶ寺の寺が機能しなくなると予想しております。
 富山県は人口百十万人。本願寺派の寺院数は現在五百八十ヶ寺、大谷派(お東)も同数程度あります。
 埼玉県は人口七百二十万人。本願寺派は三十五ヶ寺余り、首都圏、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡の関東全域で四百五十ヶ寺余り。一例の比較ですがご理解いただけると思います。
 教団の改革案は今年の四月よりスタートいたしますが、築地本願寺を京都の本願寺より独立させて、完全な首都圏行政機能に変革することです。百万人門徒の拡充を目指し新たな寺院の設立、教化の推標としますが、地方で幼少お育てをいただき、首都圏に戦後就職等で移住した門徒さんの一世が少なくなっている現在、我々僧侶と門信徒の一致した努力が強く望まれます。
 今年も初心に帰って念仏繁盛に努力させていただきますので、門信徒各位のご協力宜しくお願いいたします。
 
◆ 門徒総代お二人お浄土へ                   
 一回り以上も年の差のある大先輩に対し、友人みたいな回想文を書くつもりは毛頭ありません。ただ小生は先輩について日頃感じていた思いを一言「書き留めて置かないと納まらない」との気持ちで筆を取った次第であります。
柳本さんは、ご高齢であったにもかかわらず常に若々しく、背筋をぴーんと伸ばし、素敵な和服に角帯を締め、さっそうと歩いておられました。そこには粋な「大人(たいじん)」の風格がありました。その上、いつも穏やかな笑顔で、みんなに接しておられ、門徒の誰からも慕われていました。
 あなたは、何も語らずとも、そこに居られるだけで充分存在感があり、重みがありました。言わば、あなたは聞乗寺の顔であり、看板でもあったのです。本当に惜しい人を亡くしたものだと思います。
美しい奥様を、いつも伴なわれ、羨ましいほど素敵なご夫婦だったと思っておりました。 小生などは、あなたの年齢になっても到底あなたのような境地に
達することは勿論のこと、足下にも及びませんが、あなたの亡きあと、聞乗寺のためにいくらかでも、お役に立てばと努力していこうと
思っております。どうか、お浄土からお導き下さい。

追悼
さいたま市 細井恭一

 総代の藤井一さんが十月初めに亡くなりました。七十歳でした。
藤井さんとは深い付き合いもなかったので多くは語れませんが、私の知る範囲で書き述べることにします。
あなたの人生に中で最大の仕事は原市六区の区長を相当長く勤められたことだと思います。聞乗寺の開基の頃、すでにその立場に立たれていたようですから、かなり長期間であったようであります。それだけ長い間、勤められたということはあなたが、いかに地域社会の人々から信頼され、人望を集めていたかが解ろうというものです。
あなたは寡黙で控えめ、少しも威張ったところはなく、仏教壮年会の集まりでも少しも目立った言動はなく、時々住職から地元のことなどで質問されると、小さい声で応えられていたのが印象に残っています。しかし住職の信頼は厚く、いつも「寺の近所のことは藤井さんに」と言われていました。 従って盆踊りの櫓の組み立て等も、藤井さん頼みであったようであります。つまりあなたは地主であり地域での顔役だったのだと思います。
また、ここ二三年は体調を崩され、お酒を極端に避けておられたようでしたが、以前は相当嗜まれ、美味しそうに呑まれていた姿が浮かんできます。よくご自宅の近くの居酒屋「トマト」にご一緒したもので、歌も結構唄われていました。付き合いは比較的浅かったものの、壮年会でもまた一人友人を亡くしたことは寂寥感一入です。
どうぞお浄土から見守り下さい。
 
◆  法然と親鸞展
 準備中
 
◆  親鸞聖人七五〇回大遠忌法要ツアーに参加して            中山 輝文
準備中
 
◆  報恩講開催報告
 
 
◆  歴代住職坊守の法要厳修                     住職 杉山 徳成
 十一月五日恒例の報恩講法要をお勤めさせていただき、六日午前十時より氷見東組法中、親戚寺院のご参勤をいただき門徒各位と浄光寺住職御導師により、聞乗寺十五世住職、眞成院釋修善五十回忌、十五世坊守、慈恵院釋妙應三十三回忌、十六世住職、顕碍院釋教修十七回忌、十六世坊守、英珠院釋春慧一周忌を厳修いたしました。
 最近は核家族化により先祖の法要も気づかずにいる方も多いようですが寂しいことです。浄土真宗の法要はお釈迦様の礼讃文(三帰依文)に『人身受けがたし、今すでに受く。仏法聞きがたし、今すでに聞く。この身今生にむかって度せずんば、さらにいずれの生にむかってかこの身を度せん。大衆もろともに至心に三宝に帰依したてまつるべし』とあるように先祖からの命の絆を再確認させていただき、仏教の法縁(おみのり)を聴聞させていただくご縁の場です。
 私ごとですが、この度の法要で一番嬉しかった事は、前住職坊守の孫七人、ひ孫九人全員が家族揃って参加してくれたことです。最近門徒さん宅での法要で、子や孫の姿が見えないので理由を聞くと、塾やクラブ活動優先の事情。生涯に数少ない仏縁をもったいないと思います。
 懇親会の宴席で孫より「じいちゃんどうしてこんなに多くの人たちと法要を勤めるの」と質問を受けました。「今日の法要のお爺ちゃん、お婆ちゃんそして多くのご先祖さんの命のつながりがなかったら、可愛い孫のおまえ達とおじいちゃんは出会えなかったんだよ。お互い会えて良かったねと阿弥陀様に感謝して勤めたんだよ」と説明しました。
 仏教宗派な中には追善法要を重視したり、法要をしないと先祖がたたるなどと、お釈迦様の教えからそれた宗派もありますが、浄土真宗では自分を生み育てて下さった親様の命日を忘れず感謝して法要を勤め仏縁を深めることが大切です。
 日々の生活に追われて生活をしている凡夫(煩悩多くして悟ることのできない人)の私達に寄り添って大悲の願いをかけて見守って下さる阿弥陀様のご本願を是非寺院に足を運んで聴聞いただきたいことであります。
 
◆  本願寺参与としてのご縁             聞乗寺責任役員総代 清水 五郎
 五十年に一度修業される宗祖親鸞聖人の七五〇回大縁忌法要に、本願寺参与参儀衆として、四月十二日より六回にわたり高岡教区団参日の縁儀に参拝させていただいた事の、感動、感謝、感激は言葉になりません。又、妻や息子夫婦、孫も本山にお参りし、この尊い御法要に会ってくれたことが重ねての喜びであります。 三月十一日の東日本大震災で日本中が悲しみにくれている中で、法要も心配されましたが、当初予定された法要参拝者四十万人が法縁に会っていただき、九億円を超す被災地への募金も寄せられた事は有難いことです。大縁忌法要も一月九日から十六日まで本山で今回の御法要の集大成であります、御正当が厳修され全てが終了します。参拝は個人、団体共に自由。参拝席は椅子席のままで入堂順の着席です。まだご参拝のご縁のない方は、是非このご勝縁にお会いしていただきたいものです。私も最後のご奉公と思い、参儀衆としての勤めに精進させていただきたいと、体調管理に十分気を使っています。このような教団の大切な節目の時期に、私をご本山の参与として推薦して下さった住職、門徒の皆様に厚く御礼申し上げる事でございます。
●永代祠堂懇志受納者

  金 参百万円也
    為 慈晃院釋教暢
    為 妙信院釋尼祥道
         (清水五郎 香代)

寺院護持相続の御懇念感謝申し上げます。
●お浄土へお還りの御門徒さん

   心よりお念仏申し上げます

   ※丸山登さん 七月二十九日   
    法名 釋登真 八十四才
    ・子煩悩の夫でした 妻 鉄子
※寺ファンクラブ例会案内、入会希望者は、幹事山口政司迄お問い合わせ下さい。
※女性の集い例会日案内、入会希望者は、世話人山口秀子迄お問い合わせ下さい。
 
◆ 防災訓練を終えて                    中田自治会長 山口 哲夫
 四年に一度、阿尾、薮田、宇波、女良各地区を巡回して行われる自主防災訓練は、今回これまでにない被害となった東日本大震災の教訓を踏まえ、富山県総合防災訓練として、十一月二十七日午前九時より開催。小矢部市、南砺市、氷見市灘浦地区で訓練項目が大幅に拡充され、知事、市長参加のもと関係する機関が多数参加し、正確で迅速な情報伝達や円滑な住民避難が行われました。 当中田地区では、非常サイレンを合図に緊急避難地区に指定されている海抜十四メートルに位置する聞乗寺境内、片貝地区は十三メートルに位置する山口政司宅前に住民が避難。情報確認後、旧女良小学校へ移動しての総合非難、地震の揺れの体験学習や、自衛隊の東北地震での救助活動の様子もみることができました。機関同士の連携がスムースに運び、実りの多い訓練になったと思
います。津波や大地震から身を守るには「自助」「共助」「公助」の精神で万一に備え、日頃から準備が大切であり、避難訓練についてはハード面、ソフト面を見直し精度の高いものになっていけばいいと思っております。 実践さながらに熱心に取り組んで頂きましたこと、ご協力いただいたことに感謝申し上げます。
 
◆ 平成二十四年度     氷見聞乗寺 行事予定
・浄土真宗の修業は聞法を旨とします
1月 1日(日) 午前0時半 元旦会
2日(月) 午前6時  元旦会
3日(火) 午前6時  元旦会
15日(日) 午前10時  御正忌法要 お斎担当二班
2月 26日(日)午前8時 奉仕日
3月 10日(土) 永代祠堂経法要
       午前10時 午後2時 二座
       講師 土居文雄師 長恩寺住職
6月 17日(日) 灘浦相続講法要
       午前10時 相続講法要
       午後 一時 門徒追悼法要
       講師 氷見東組組長委嘱
8月 7日(火) 魂迎法要
       午前10時 12時
       お斎担当三班
       講師 佐々木和則師 称名寺若院
11月 5日(月) 報恩講法要
       10時 2時 7時
6日(火)  10時 12時
         講師 寺西良夫師 明厳寺住職
18日(日) 午前8時   奉仕の日
12月 31日(月)  23時45分 除夜会(除夜の鐘)
 
 
◆  納涼報恩踊り
 聞乗寺納涼報恩踊り(盆踊り)を七月二十三日に行いました。例年より少し早めの開催であり、梅雨は明けているか、天候は大丈夫かがとても心配でした。また、昨年は富山県氷見市聞乗寺坊守杉山春子が亡くなり、四十九日法要の為中止させていただきましたので、一年間のブランクを克服し、楽しい集いに出来るかも不安でした。
 蓋を開けてみると、例年以上にたくさんの方が、開始時間よりも前に集まり、大盛況の盆踊りが開催できました。予想を上回る来場者に、夜店も大行列。開始二時間ほどで売り切れてしまうなど、嬉しい悲鳴でした。
 風船パホーマンスのピエロは、百人以上の子ども達に囲まれ、チーム響嬉による太鼓の演奏は「がんばろう日本!」の垂れ幕を掲げ、たくさんの人の心を打ちました。親鸞音頭では、櫓の周りを二重三重に人の輪ができとても賑やかでした。
 「待っていたよ。」「聞乗寺の盆踊りが一番楽しい。」「来年も楽しみにしてます。」など、嬉しい言葉をたくさんいただきました。
 盆踊りの準備にお手伝い下さった壮年会・婦人会、また有志の方々に感謝申し上げます。
 
◆  ぐるっとくんクリーン作戦
 地域の子ども達が、自分達の住んでいる街を綺麗に掃除しながら、名所や旧跡などを回る運動があり、聞乗寺を訪ねてくれました。
 地元の中学生が中心となり、野球団やサッカーチーム、地域の子ども会など、今までお寺に足を運
んだことのない子ども達がたくさんお寺の本堂に入り、ご縁に遇っていただき有難いことです。
副住職による、お寺の宗旨や本山、当聞乗寺の歴史などの話を熱心に聞き入り、自分達の街にこんなお寺があったのかと知ってもらえて嬉しく思いました。
 
◆  本堂・会館障子の張り替え
 毎年恒例の、本堂と会館の障子の張り替えを行いました。お寺の本堂の障子は、障子戸がとても大きく重たく、張るのがとても難しいのですが、慣れた手つきで次々と仕事をこなし、あっという間に五十枚ほどある障子すべての張り替えが終了しました。住職より折角張っていただいた障子を毎年張り替えなくてもいいのではないかとの提案があり、これからは二年に一回行うこととなりました。
 
◆  平成二十三年アラカルト

おめでとう! 七・五・三参拝   
             眞田郁依ちゃん(7才)
             眞田佳奈ちゃん(3才)
お盆法要は、たくさんのお参りで
本堂余間に上がってもらいました
お寺の林間学校 新幹線で京都へ 初参り
以前、聞乗寺の僧侶だった
熊谷さんの「ひ孫 壮真くん」
 
◆ スイカ割りと流し素麺
 恒例のこども会夏のイベント。
今年もたくさんの協力をいただき開催されました。
 流し素麺では、竹の節を取って、子どもが怪我をしないようやすりまでかけて毎年持ってきて下さる門徒の永松さん。スイカ割りでは、川越から電車を乗り継ぎ、重たいスイカを持ってきて下さる門徒の山口さん。この日の為に畑でスイカを作って下さる方等、皆様のご協力があり、子どももたくさん集まり、楽しい時間を過ごせます。
 当日お手伝いをいただいた方ビンゴの景品を下さった方、ありがとうございます。毎年行いますので今後もよろしくお願いします。
 
◆  ゴルフコンペ

 
◆ 寺院よりのご案内
【元旦会(がんたんえ)】
一月一日午後一時より聞乗寺本堂でお勤めします。新年を迎え今年も浄土真宗のみ教えを大切に、お念仏中心の生活をさせていただけることへの感謝の法要です。ご家族お揃いでお参り下さい。
法要後、客殿にて新年交礼会を行います。甘酒やおせち料理を用意して皆様のご参拝をお待ちしています。

【報恩講法要】
日時 二月十一日(土・祝)
      ・十 時  勤行・法話
      ・十一時 カントリー演奏
      ・十二時 おとき(お食事)
            御伝鈔拝読(本堂)
            お茶席(三階)
      ・一 時 法話
      ・二時半 法要(正信念仏偈)
 法話のご講師は、富山県氷見市長福寺の北鹿渡文照師です。
 法要は、埼玉組内法中と共に正信偈のお勤めをします。
 演奏会は、「響嬉」の太鼓演奏を予定しています。

●報恩講法要とは
 毎年恒例の行事ですが、宗祖親鸞聖人の命日(一月十六日)を機縁としてご遺徳を偲び、恩徳を讃え報恩の誓いを新たにする、浄土真宗の門信徒にとって最も大切な法要です。
 日本全国にある浄土真宗寺院すべてでお勤めしている法要で、京都の本山西本願寺で一月九日から十六日までお勤めした後、順次全国の寺院で勤まっていきます。当聞乗寺では、毎年二月十一日にお勤めしています。
 報恩講をご縁として、聖人のお示し下された真実の教えを生活の中に活かし、人生の大きな糧とさ れますことを念願いたします。
 当日は、共にお経を読み、法話を聴聞させていただきましょう。婦人会員手作りのお斎(精進料理)を用意しています。三階フロアでは、抹茶席や華道展示、趣味の展示もありますので、一日中楽しみながらお寺でお過ごし下さい。
 お車でお越しの方、当日寺院の駐車場が満車の場合はむさしのグランドホテルさんをご利用下さい。

【春季彼岸法要】
 三月二十日(火祝)午前十時、本堂にて彼岸法要をお勤めします。自宅のお仏壇より過去帖やお位牌をお持ち下さい。本堂内陣に安置し、共にお勤めさせていただきます。彼岸法要後住職による法話もございます。御家族お揃いでの参拝をお待ちしております。

【懇親旅行のお誘い】
 三月十五日(木)千葉県の房総半島に花めぐりの日帰り懇親旅行を考えております。春の暖かな日差しの中、早朝寺院に集合し、バスにて現地に向かう予定にしています。
 参加希望人数によってどのような行程にするかを対処いたしますので、二月十五日までに寺院にお申込み下さい。

【法話会のお誘い】
 聞乗寺では、毎月十日(十日が土・日の場合は繰り下がり)に法話会を行っています。毎回違うご講師を案内し、仏教の教えや浄土真宗の救いのお話をいただきます。是非ご参加下さい。
 
◆ 編集後記
 長い間企画検討し、どのような法要にするのかたくさんの人が心血を注いだ親鸞聖人七五〇回大縁忌法要が、いよいよ一月十六日ご正当を迎えます。
 大学卒業後、京都より自坊の聞乗寺に戻ってからは、ご本山に参拝することが中々叶わずいましたが、この法要中は三度尊いご縁をいただき有難いことです。法要での荘厳で凛とした雰囲気は、鳥肌が立ち身震いがするほどの感動を覚えました。
 五十年に一度の法要ですから、四十一才の私が次の大法要、八〇〇回忌をお参りできたとしたら、九十一才。少し難しいかもしれません。というよりも、明日のいのちでさえわからないのが私のいのちの問題です。そのことを東日本大震災で、気づかされた方も多いでしょう。今できることを今させていただくことが大切であるということを念頭におき、これからも聴聞の日暮らしをさせていただきたく思います。
(副住職)