◆ 氷見聞乗寺坊守お浄土へ      住職 杉山徳成
 六月十一日(金)氷見聞乗寺第十六世坊守杉山春子が行年八十八才にてお浄土へ還りました。  門徒宅へ月忌参詣に伺い、庭先にて伏し、救急車にて搬送されましたが、車中にて急性冠症候群心原性ショックで急逝いたしました。
  故人は、大正十二年四月十五日本願寺北米開教師石黒成章氏の次女として、アメリカ合衆国サクラメントにて生をうけ、長じて現中華人民共和国、旧満州国大連の本願寺別院奉職中の杉山教修のもとへ嫁ぎ、当時御輪番であった、大谷光瑞師のお側にお仕えしました。
  終戦により内地の自坊、氷見聞乗寺に帰り、以後坊守としての本分をつくし護山の任を果たしました。
  特にアメリカで幼少をお育ていただいたご縁で、英語が堪能で門徒の子弟に教示しました。平成十一年住職が逝去。以来上尾聞乗寺住職夫妻にかわって寺院護持に従事してまいりました。
  別居生活とはいえ、孫七人、曾孫八人、十月にはもう一人曾孫の誕生を楽しみにしておりました。
  六月十五日午後七時より通夜、十六日午前十時三十分より葬儀が聞乗寺門徒葬として施行されました。
  上尾聞乗寺より細井恭一、福元文哉、中山輝文、橋仁総代、壮年会代表、婦人会代表にご参列いただき、細井恭一総代より上尾聞乗寺を代表して弔辞を頂戴し、御本山本願寺より院号法名『英珠院釋春慧』を拝受いたしました。
 
◆  氷見のおばあちゃんへ                     
六年生 杉山光弥
  六月十一日、夏休みに会えることを楽しみにしていたのにおばあちゃんが亡くなった。学校から帰ってきてその知らせを聞いた時、頭が真っ白になり涙がこみ上げてきた。亡くなる前日にはおばあちゃんから電話があり、元気そうだったのにとても残念です。おばあちゃん今まで笑顔で優しくしてくれてありがとう。そしてこれからもお浄土から見守って下さい。
 
◆  聞乗寺懇親旅行                      副住職 杉山 智之
 五月十日、ご門徒の丸建バスにて茨城県のひたちなか市に向け総勢二十二名で出発。東北道を北上し東関東自動車道に入り、茨城県へ。
  最初に立ち寄ったのは、笠間市にある浄土真宗発祥の聖地として知られる西念寺。鎌倉時代に越後配流を解かれた親鸞聖人が、二十年間にわたりこの草庵を中心に教化伝道された寺であり、浄土真宗の根本経典の『教行信証』を記されたことでも有名で、聖人はその後京都に戻られたが、恵信尼様はこの地に残られたといわれている。
  親鸞聖人がこの地に二十年間滞在され、長い年月を経て今私が親鸞聖人と同じ場所に立っていることに、大きな感動を覚えました。
  次に大きなだるまの座像がある、曹洞宗の鳳台院に。この寺は沢山のシャクナゲが綺麗に咲くことが有名で立ち寄ったのだが、まだ三分咲きといったところ。残念。
  近くの笠間稲荷神社の八重の藤が見ごろだということで、急きょ立ち寄り記念撮影。甘い香りが立ち込め、花も満開で見事でした。
  昼食。その土地で人気があるお店を予めリサーチしておいたお蔭か、ボリューム満点でとても美味しいランチをいただいた。中には、ビールをいただく方もちらほら。自分が運転しないバス旅行だからこそできることと、笑顔で陽気に話し合う。それにしても食事を残す人がいない。残したらもったいない、いのちを粗末にしないという浄土真宗のみ教えが行き届いているのか。とても美味しくいただきました。
  昼食後、笠間つつじ公園を散策。運動も兼ねて、小高い山を登りきり、頂上から眺める景色はまさに絶景。八千五百株のつつじが咲き誇り、目を楽しませてもらった。
  昨日までは入場料が必要で、今日からは無料ということを聞き、みんなで「よかった」「嬉しい」の大合唱。
  バスに乗り、ひたちなか海浜公園へ。敷地が広くとても全部は見て回れないので、ネモフィラにしぼって観賞。丘一面を青いじゅうたんで敷き詰めたような素晴らしい景色に感嘆の声をあげ、みんな見とれていました。
  シャクナゲ、藤、つつじ、ネモフィラ「どの花みても綺麗だな」それぞれが美しく咲き誇り、美しい花に酔いしれ心の洗濯ができた楽しい一日でした。
  お土産は、地元茨城県でとれた新鮮な魚貝類。佐野サービスエリアで休憩時、ラーメンを食べながら楽しかった今日の思い出話に花が咲いていました。
  最後に運転手を務めていただいた門徒の菅原巳好さん、ありがとうございました。
 
◆  お盆とは? 
お盆は、盂蘭盆会(うらぼんえ)というインドのサンスクリット語のウラバンナ(逆さ吊り)を漢字で音写したものだといわれています。お釈迦様のお弟子の目連尊者が母を救うお経『盂蘭盆経』に由来しています。
  目連尊者はある時神通力によって亡き母が餓鬼道に落ち、逆さ吊りにされて苦しんでいると知りました。そこで、どうしたら母親を救えるのかをお釈迦様に相談したところ、「雨季の修行が終わった七月十五日(旧暦)に僧侶を招き、多くの供物をささげお参りすれば母を救うことができるであろう。」と言われ、その教えに従いお参りしたところ、母親は極楽往生をとげられたとのことです。
  そのお経が元となり、お盆は、父母や先祖に報恩感謝をし、供養をつむ重要な日となりました。
  浄土真宗では、先祖は阿弥陀如来のおはたらきにより、お浄土に生まれ仏さまとさせていただいています。私たちの心の中にはいつも帰ってきて、私たちを見守って下さっていますが、お盆だけ特別に帰ってくるという考えではありません。
  しかし、目連尊者が母親に抱いたおもいと同様に、亡き先祖に対し感謝の気持ちでお参りすることは、とても大切なことです。
  お仏壇の荘厳は、お盆だからと特別に飾ることはなく、打敷をかけ、灯明をつけ、お香を焚き、綺麗な花を飾ることが大切です。お供え物は、お餅、菓子、果物等です。精霊棚や足の付いたキュウリやナス、精進料理のお膳は先祖を供養するためのものでありますで、
浄土真宗では用いません。また、目印や道を迷わないという目的の為の迎え火や送り火、軒先に吊るす提灯は必要ありません。
  亡き先祖に感謝しつつ、阿弥陀様に願われている幸せを感じながらお盆のお参りをいたしましょう。
 
◆  浄土真宗における「法事」とは                   衆徒 上田武史
  「法事」とは、故人の命日を縁として、経典を読み、仏徳を賛嘆し故人の遺徳をしのぶと共に、今日ある自分を省みる、大切な聞法の機会です。
  他の宗派における「法事」とは亡くなったかたが「どうか成仏しますように」という追善供養の意味合いで行いますが、浄土真宗では追善供養は行いません。
それは、「往生即成仏」と言いまして、故人は亡くなられると同時に阿弥陀様のお力によりお浄土に生まれさせて頂き、そこですぐに仏様に成らせて頂くからです。
ですから他の宗派のように追善供養をする必要がないのです。
 では、浄土真宗では何のために「法事」をするかと申しますと、この私が亡き方をご縁として仏法を聞かせて頂くためです。
 故人は仏となってお浄土より「いつでもどこでも、どんなことがあっても、決して裏切られることのない如来様を信じて、手を合わす人生を送って下さい。そして、私のいるお浄土に生まれてきて下さい。」と願われているのです。そういう仏様の願いに気付かせて頂くために「法事」を行うのです。
 故人は仏様と成って常に残された私達にはたらきかけて下さっているのですが、そのはたらきになかなか気付くことができないのが私達の本当の姿なのです。
 ですから、「法事」を通して繰り返し繰り返しお話を聞かせて頂き、仏様のはたらきに気付かせて頂くことが大切なのです。
 浄土真宗では、この「気付かせて頂くこと」を「信心」と言います。
 仏様のはたらきに素直に耳を傾けると、自分を省みることができます。今まで自分の力だけで生きていたと思っていたこの私が、仏様のおはたらきによって生かされていることに気付かされると、感謝の気持ちで生活をさせて頂けるでしょう。
 「法事」とは、故人を偲びつつ、故人のご縁で仏縁をいただいた事を感謝しながら行う仏事です。そして先祖を敬いつつ、きちんと法事を勤める後ろ姿を、子や子孫に伝えていく事が大切ではないでしょうか。
 
◆  お釈迦さまありがとう                               杉山慶子
 桜残る四月十一日、子ども会でお釈迦さまの花まつりを行いました。
  本堂いっぱいの子ども達、それに付き添い見守る保護者の方々。春爛漫のほのぼのとした雰囲気の中、初めてお寺に足を運ぶ子も「お寺って楽しい。」「また行きたいな」と感じて欲しいと願いながら毎回のご縁を結ばさせていただいてます。
  当日は、約八十名の子ども達の参加をいただき、笑顔で賑やかな中にも厳かな雰囲気で、花御堂に甘茶をかけ、花まつりの歌をうたいながら、みんなでお祝いしました。
  よく、子ども会の少年教化活動で言われるのが、「鮭のように大人になってから、お寺に帰ってくるのがお寺の願い。だから子どもの時の縁結び、種まきは大切」それは最もなことですが、ある先生がご法話の中で、「今伝えなければならないことは、大人も子どもも同じ。」とおっしゃったのを聞き、ハッとさせられました。
  聞く側も伝える側も、「今!」を大切にいのちと向き合っていきたいものです。
 
◆ 寺院よりのご案内
【納涼報恩踊り中止のお知らせ】
 毎年恒例の納涼報恩踊り(盆踊り)を今年は中止させていただきます。
 六月十一日に住職夫妻の母親であります、聞乗寺第十六世坊守、俗名杉山春子が浄還(往生)されました。その四十九日法要(満中陰法要)が七月二十四日(土)に富山県の氷見聞乗寺で勤まることとなりましたので、ご了承お願いいたします。
  聞乗寺報恩踊りは、地域に根付き、来場者も多く、楽しみにしているという声をたくさんいただいており、住職、門信徒一同とても嬉しく思っています。
又、手作りの盆踊りということもあり、前日は準備や出店の仕入れなど、当日は踊り手や太鼓の演奏などですでに予定を開けていただいている方も多く申し訳なく思いますが、よろしくお願いします。
来年は例年通り開催しますので、一年のブランクを感じないよう、みんなで盛り上げていただきたく思います。

【お盆法要のご案内】
 八月十五日(日)午前十時より聞乗寺本堂において、お盆法要をお勤めします。
  お盆は亡き先祖を通して仏教に携わることのできる大切な行事であり、いのちのつながりを再認識させてくれる行事であります。そして、感謝の気持ちで手を合わせることが大切です。
  当日は、自宅のお仏壇から過去帖やお位牌をお持ち下さい。本堂のご尊前に安置し、お参りさせていただきます。
  駐車場が満車の場合は、むさしのグランドホテルさんをご利用下さい。

【お盆自宅参詣】
 八月十二日から十六日まで、ご自宅にお盆参りに伺います。
 ご希望の方は、七月末日までに寺院まで申し込み下さい。なるべく希望通りにお参りさせていただきたいのですが、沢山の家庭に伺えるよう地域別にお参りさせていただきます。日にちはなるべく希望日に合わせますが、お時間は希望通りにならないかも知れません。ご了承下さい。
 参詣日は、八月五日以降お電話をいただいた折お伝えします。

【こども会夏のお知らせ】
 聞乗寺では、月に一回(第四日曜日)こども会を行っていますが、夏休みは特別な活動をしますので、同封のちらしをご覧いただき、お子さま、お孫さんに勧めていただければ幸いです。
 また、イベント時、ビンゴ大会をよく行うのですが、その景品探しにとても苦労しています。
 ご家庭内にお子さまが喜びそうなものがあれば、是非とも協力の程、よろしくお願いいたします。

【親鸞聖人 七五〇回大遠忌法要】
 いよいよ来年、親鸞聖人の大法要が本山で勤まります。全国からたくさんの方がお参りにみえるので、埼玉組の団体参拝は九月十三日から十五日までと決まっています。
 埼玉組の定員は七百名。聞乗寺は三十名と参加人数もすでに決まっていますので、参加希望の方は、はやめにお申し込み下さい。費用はおおよそ七万円くらいの予定です。

【聞乗寺ゴルフコンペ】
 ◎十月十五日(金) 大宮ゴルフコースにて
 ◎参加者募集中 4組16名 先着順
 
◆ 編集後記
 先日、伊奈町にある日本薬科大学に実験動物の供養祭のお参りに行ってきました。
  一年間で、新薬開発の為に亡くなった動物の名前、種類を聞き、改めて多くの、尊いいのちの犠牲の上に私たちが使う薬が出来上がっているのだということに気づかされました。
  毎日生きていくための食事一つを取っても同じことが言えます。宮崎県で、牛や豚の口蹄疫という
病気が流行り、たくさんのいのちが殺処分という形で殺されています。このニュースを聞くたびに、他に手立てはないのかと、胸が苦しくなるのですが、その殺処分された何百倍、何千倍のいのちをいただき、私たちが生きていけるのです。野菜だって、見栄え良く、大きく育つには消毒なしには語れません。
  何気なく言う食前食後の「いただきます、ごちそうさま」という言葉。もっと真剣にありがとうという気持ちを込めて、言いたいものです。
(副住職)